「大好き」とは言わない妻への愛妻ブログ

お願いしても「大好き」とは言ってくれない妻が「好き」くらいは言ってくれるようになった記録

自分が結婚に求めるものを、お互いに考えておく大切さ

もし夫婦の契りを交わす前なら、
お互いの根本的な性格を必ず話し合う方がいい。

 

グラッサー博士の選択理論―幸せな人間関係を築くために

グラッサー博士の選択理論―幸せな人間関係を築くために

 

 
最近、速読の練習をしていて、
こんな分厚い本まで買ってしまいました。


心理学的な内容ですが、
夫婦関係の話が出てきて面白かったので、
考えをまとめておこうと思います。


まず前提として、
人は5つの欲求を持っています。

それぞれの欲求は、人によって強さがまちまちです。


5つの欲求とは以下の通りです。
・安定を求める欲求
・愛や所属を求める欲求
・力を振るいたい、コントロールしたい欲求
・自由を求める欲求
・学習し楽しさを求める欲求


人はそれぞれ強弱はあるものの、
すべての欲求を持っています。


ここで「結婚」をテーマにしたときに問題となる欲求が2つあります。

どれだと思いますか?

正解は、
・力の欲求
・自由の欲求
です。


本書の著者はカウンセラーです。
クライアントを診てきた経験上、
この2つの欲求があまりにも強い人は結婚に不向きだと伝えています。


まず「力の欲求」が強い人が、結婚に不向きな理由と、その対策です。

「力の欲求」が強い人は、自分以外の人間を下に見る傾向が強いです。
思わずできていないと感じた部分を責めてしまうし、
それが正しいことだと感じてしまいがち。

ある日、突然パートナーが出て行って初めて気づくのがこのタイプの人です。
亭主関白タイプと言えるかもしれません。
職場ではリーダーとして統率を執るのが上手い人です。

このタイプと上手に過ごせるのは「力の欲求」がとても弱い人です。
何を言われても気にならないし、感謝さえしてしまう人ならうまくいきます。
もしくは仕事で「力の欲求」が十分に満足できていれば家庭でのバランスも取れる可能性があるそうです。

「力の欲求」が強い人は「愛・所属の欲求」が低いことが多いとのこと。
パートナーを失って初めて「愛の欲求」が高まり、
器が大きくなるのかもしれません。


では「自由の欲求」が強い人が結婚に不向きな理由と対策です。

「自由の欲求」が強い人は、拘束されるのを嫌います。
自由に好きなように行動してしまうため、『結婚生活』を維持するには不向きだそうです。
将来の家計に対する意識も低いし、家にいないことが多い。

こちらも仕事でその欲求が満たせていればバランスが取れる可能性があります。
もしくは「自由の欲求」が高い人同士で結婚し、
互いに自由に暮らすのも効果的かもしれません。
この場合、子育てには向いていないかもしれませんが。


もし、結婚を考えているなら、
あなた自身がほかの人と比べて、どんな欲求が高いのかを検討した方がいいでしょう。

そのうえで、パートナーに伝えてみると良いでしょう。

「結婚生活はこんな風にしたいと思っている」
「あなたはどんな結婚生活が理想だと思っていますか」

その際、ぜひパートナーの欲求も真剣に聞いておくといいと思います。



結婚に向くのは、互いに「安定の欲求」「愛・所属の欲求」が高い夫婦です。

もし喧嘩をしたとしても、
「自分の欲求よりも、まず二人でいることに意味がある」
と夫婦の根本に立ち返って話ができます。

そして、夫婦としてともに満足して暮らしていくにはどうしたらいいか、
という話し合いがとてもしやすい関係だと言えます。


既婚者で、あなた自身もしくはパートナーの
「力の欲求」「自由の欲求」が高いと理解できた場合。

『選択理論』を意識してみるといいかもしれません。

簡単に言うと、
ある出来事に対して、どんな感情を持つことも自由であり、
どんな行動でも選べる。
ということです。

家に帰った途端に、
パートナーが家事のことで不満をぶつけてこようが、
子どもが泣きわめいていようが、
あなたは怒ることも、無視することも、同情してやることさえも選択できるんです。

私は起きたときや帰ってきたときに、
挨拶の前に文句やグチを感情全開で伝えてくる妻ちんに腹を立てていました。

いちいち喧嘩して、よく夜中まで話し合いをしました。
でも話を聞いていくと同情の余地も見つかるものです。

だったら、最初から同情してあげればいい。
疲れていてもこれだけ不満をぶつけてくるなら、
もうそれは目一杯の証拠なんです。

私が態度を軟化させてから夫婦喧嘩が極端に減りました。

そしてある時から、あいさつはキチンとしてくれるようになり、
文句があっても見計らって伝えてくれるようになりました。


妻ちんも良い夫婦関係のために、自然と選択理論を実践してくれているように感じます。


……もちろん終焉を選択することも可能です。

終焉には覚悟が必要で、
その準備をするだけでも努力が必要です。

どんなことであれ努力すると成長します。
するとふと全く違った方向から打開策が見つかることもあります。


変えられるのは自分の選択です。

あなた自身の幸せのために選択肢を用意することは決して悪いことではありません。

どちらかが諦めを持って維持する夫婦関係は魅力的とはいえません。


夫婦となった以上、
互いの欲求を知り、無理なく満たしあう関係が作れるといいですね。